事件はプーチンへの見方が変わる契機に

事件から16年が過ぎた今、リトビネンコの物語を再び語ることが重要だと、テナントは話す。リトビネンコ事件はプーチンへの見方を変える1つの契機になったと言う。

「それまでは、各国の取引相手になれる世界的政治家というプーチン像に、国際社会は夢中だった。それを信じたいあまり、指導者として問題のある側面は進んで見ないふりをした。だがこの事件によって、ある程度まで目が開かれたのではないか」

テナントは、「出来の悪いスパイ小説のような事件」が現実世界で起きて、その国境を越えた殺人のバックにいたのが国家だった、と語る。

しかし、「ミス」が起きた。ああなるはずではなかった、とテナントは言う。「使われたのは特殊な毒物で、サーシャがあんなに長く持ちこたえていなければ、たわ言を言う男性が病院で死亡したという話で終わり、世界は何も知らずにいただろう。プーチンはうまく逃げ切れるはずだった。だがそうはならなかったという事実が、捜査した警察はもちろん、誰よりもサーシャの力を物語っている。彼は戦わずに屈することを拒んだ」

『リトビネンコ暗殺』

動画配信サービス「スターチャンネルEX」にて字幕版・独占配信中。

BS放送「スターチャンネル」にて2月より字幕版・吹替版で放送開始予定。

作品公式サイト:https://www.star-ch.jp/drama/litvinenko/

世界に衝撃を与えた事件の真相とは?『リトビネンコ暗殺』予告編動画