<祝福ムードに包まれたアリーナだったが......>

競技レベルの高さとエンタメ性を両立するアメリカやカナダのプロスポーツの試合には「キスカム」が付き物だ。これは競技のインターバル時間に行われる恒例の遊戯で、大スクリーンに映し出されたカップル客がキスを披露するというもの。(拒めばブーイングを浴びせられる)

この定番イベントで珍事件が発生した。

今月13日にUBSアリーナで行われたNHL(ナショナルホッケーリーグ)のニューヨーク・アイランダーズ対フロリダ・パンサーズの一戦で、カメラを向けられたとある男女が例に漏れず口づけを交わして観衆の期待に応えた。すると突如、BGMがブルーノ・マーズの「Marry You」に切り替わる。

驚く女性の隣で堂々とシャツを脱ぎ捨てた男性は通路に出ると、片膝をついて指輪を差し出した。胸には「PLZ SAY YES YES YES」と記されており、この日のために周到な準備をしてきたことがうかがえる。プロポーズだと理解した観衆も盛大にはやし立てるが、物語は期待された通りには進まなかった。

女性は彼の両手を握りしめて耳元で二言三言つぶやくと、あろうことか階段を駆け上がってどこかへ行ってしまったのだ。拍手を送っていた観客も思いもよらない展開に驚き、場内はどよめきに包まれた。

ソーシャルメディア上では演技ではないかと疑うコメントも見られるが、プロポーズ劇を間近で撮影していた観客のデイヴィッド・マーカス(@Davidmmarcus)はこれを否定する。マーカスによると、彼女の返事は「NO」で、席に戻った男性は2分間シャツを着ないまま涙を流していたという。

【動画】アリーナ中の声援を受けてプロポーズするも失敗

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