<大きな地震に襲われマンションから避難しようとすると、外に出られないよう鍵がかけられていた!? SNSから漏れてきた人命軽視の実態>

中国の四川省で9月5日に発生した地震で、一部の住民がゼロコロナ政策のために自宅や周辺地区から避難を許されなかったことが、ソーシャルメディアへの投稿から明らかになった。

現地時間の9月5日午後1時前に中国南西部の四川省を地震が襲ったとき、省都・成都の市民は、高層マンションから階下に降り、空き地へ向かおうとした。だが、出口に鍵がかけられていたり、封鎖されていたりしたために、外に出られない住民が続出したという。住民を外に出さないための保健当局の措置だった。


「家にいるのがいちばん安全」と避難を止める文書と、保健当局に逃げ道を塞がれたマンションの住民

成都では、地震が起きるほんの数時間前に、新型コロナウイルスの感染急増を防ぐために2100万人の住民の大半に対する隔離政策を3日間延長が決まったばかりだった。住民は9月7日までに、追加で3度、新型コロナウイルス感染症の検査を受ける予定になっていた。

中国地震局がマグニチュード6.8と発表した地震の震源は、四川省南西部にあるカンゼ・チベット族自治州の瀘定県(ろていけん)。死者の数は、6日午後2時の時点で66人と、中国国営の新華社通信は報じている。負傷者や行方不明者も数百名にのぼっている。

中国版のTikTok「抖音(ドウイン)」に投稿されたある動画では、小さな子どもやペットを含む近隣の住民が、建物のロビーに立ちつくしている。建物から避難しようとしたが、出口に鎖がかけられていて出られなかったのだ。

今は削除された別の動画には、自宅のある区画の施錠されたゲートの向こうから、医療従事者をののしる年配の男性の姿が映っている。「早く来て扉を開けろ! 地震が起きたんだ!」と、この男性は叫んでいる。「揺れはもう収まった」と、誰かが返事をする。

管理人も避難に反対?

これらの動画についたコメントの多くは、緊急時にもかかわらず柔軟性に欠ける新型コロナウイルス対策に疑問を投げかけている。

「エントランスをふさぐのは完全に間違っている。非常用出口は開けておかなければ!」と、1人のユーザーは言う。別のユーザーは、「こんな風にエントランスを封鎖すれば、大地震の時にはみんな死んでしまうおそれがある。出口が空いていれば、半分以上の人は逃げられただろうに」と書いた。

「これはやりすぎでは? 感染症の流行なら(死ぬことは)免れるかもしれないけれど、大地震なら確実に死んでしまう」とコメントしたユーザーもいる。

また信憑性は未確認だが、建物の管理者が住人グループに対して避難を禁じたともとれる文面のスクリーンショットも出回っている。

地震翌日の6日には、緊急時の優先順位をめぐる議論が、中国のソーシャルメディアでトレンド入りした。

足止めの犠牲者はゼロだが