<全米で住宅価格が記録的な高騰を続けているが、その中でも特に「バブル崩壊」が危ぶまれているのはテキサス州などの南部地域だ>

全米の住宅購入者にとって厳しい時代がやって来た。住宅ローンの金利が上昇し、ここ数カ月で住宅価格が記録的な高騰を続けているなか、初めて家を購入する人々は市場から締め出されている。連邦住宅金融局(FHFA)によれば、4月の住宅価格は2年前の同月比で34%上昇した。

他の地域と比較して際立って価格高騰が顕著な地域もあり、住宅市場崩壊が懸念されている。ムーディーズ・アナリティックス主任エコノミストのマーク・ザンディは、「最も過大評価されているのは南部と南西部」と言う。特に深刻なのはアイダホ州、コロラド州、ネバダ州、アリゾナ州、フロリダ州、テキサス州など。リモートワーク普及で北東部や西部の都市を離れた移住者が流れ込んでいることが急騰を招いたとみられる。

転売目的で住宅を購入する業者が殺到していることも、事態を悪化させている。ザンディは突然のバブル崩壊はないが、こうした状態は持続可能ではなく住宅価格は次第に落ち着くだろうとみている。

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