だが民主党支持者が政府やアメリカの行く末に完全に安心しているかといえばそうではない。アメリカのシステムは機能不全に陥っていて腐敗していると感じている人は民主党支持者の約51%に達し、「母国にいるのに自分がよそ者であるかのような感覚」をもっている人も40%近くに上る。

おりしもアメリカでは政治的に不安定な状況が続いている。

先月、妊娠中絶の権利を認めた1972年のロー対ウェード判決を連邦最高裁判所が覆して以降、民主党支持者の間からは激しい怒りの声が上がっている。他方で共和党の政治家や一部の最高裁判事からは、他の権利──特に性的少数者に与えられたもの──を次の標的にする可能性を示唆する声が聞かれる。

これと並行して連邦議会では、昨年1月6日に起きたトランプ支持者による連邦議会議事堂襲撃事件をめぐる公聴会が続いている。公聴会ではこれまで、トランプ政権高官らが事態がエスカレートすることを見越していた事実や、トランプの取り巻きが大統領選の結果を覆そうと動いていたことを示す証拠がいくつも出てきている。

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