フラットメイツと感情的な距離が縮まらない

多くの学生が孤独を感じる理由は最もそばにいるフラットメイツと感情的な距離が縮まらないことだ。米シットコム『フレンズ』の時代とは異なり、自ら手を差し伸べる若者は少ない。レイチェルさんの友人も一緒に住むフラットメイツが話しかけてくれないため、孤独を感じている。

スマホは実家とのつながりを維持してくれても、学生を「過去」に繋ぎ止めてしまう恐れがある。レイチェルさんは「もう少し社交的な人たちと一緒に住むか、入居した時にもっと自分から努力をしていれば違っていたかもしれない」と後悔している。

経済的負担は孤独に拍車をかける。大学に行く学費や生活費が高騰、その費用を回収するには高収入の職業に就かねばならない。「良い成績で卒業できるよういつも図書館で過ごしている。飲み代も高いため、誰も行こうとしない」とレイチェルさんは打ち明ける。

「自分のフラットや部屋以外で人と出会うのに苦労」

前出の調査では寮に住む学生の33%が「しばしば」孤独や孤立を感じており、29% が一緒に住んでいる人のことを知らなかった。43% が寮で孤立していると感じており、44% が「住んでいる場所で友人を作るのが難しい」と答えた。51%が費用の負担が社交を制限していると回答した。

孤独や孤立を感じる理由は「自分のフラットや部屋以外で人と出会うのに苦労している」(45%)、「時間のほとんどを勉強やバイトに費やしている」(39%)、「一緒に住んでいる人を誰も知らない」(29%)、「コミュニティーの一員と感じられない」(25%)だった。

英国国家統計局(ONS)の11月調査でも16~29歳の英国人の推定31%が「しばしば、常に」「時々」孤独を感じていた。これは全年齢層の中で最も高い数値だった。30〜49歳で27%、50〜69歳と70歳以上はともに20%だった。

孤独感は「1日15本のタバコを吸うのと同等の健康被害」