不正を排しフェアな競争にすると結果が一変することが分かる。今に至るまで、心ない不正で女子の才能がどれほど葬られてきたことか。なお、こうした傾向は国公立大学より私立大学で顕著だ。先ほどのデータを国公立大学と私立大学に分けて出し、グラフにすると<図1>のようになる。

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男子より女子の合格率が高い大学は、国公立は11から24、私立は6から18に増えている。不正発覚前と後の変化は、明らかに私立大学で大きい。

某マンモス私大の理事長の脱税が摘発され、私大のガバナンスの在り方が問われているが、一族経営の私学もあるわけで、そのような大学では「独裁」も起きやすい。日本では高等教育に占める私学の比重が高く、私大の経営の歪みは時代を担う青年教育の破壊につながる。自律性を尊重しつつも、国としてしっかりと監督はするべきだ。

*記事の内容・数値に一部誤りがあったため修正しています(2024年7月11日)

<資料:文科省『学校基本調査』

    文科省の『医学部医学科の入学者選抜における公正確保に係る調査』

【図表】医学部の女子合格率の問題発覚後の変化
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