いっぽう、日本が最悪かつカナダが最良の展開を考えましょう。

  男子順位:アメリカ、日本、ロシア、カナダ、中国

  女子順位:ロシア、アメリカ、日本、カナダ、中国

  ペア順位:ロシア、中国、日本、カナダ、アメリカ

  アイスダンス順位:カナダ、ロシア、アメリカ、中国、日本

この時、決勝のポイントは1位ロシア(37点)、2位アメリカ(33点)、3位日本とカナダ(31点)、5位中国(28点)となり、メダルはロシアが金(74点)、アメリカが銀(66点)、カナダが銅(64点)で、日本は4位(55点)となります。

決勝の展望を見てわかることは、日本にとって最悪の展開になったとしても、転倒などの明らかな失敗をしなければ、決勝ではカナダにポイントを離されないということです。メダル獲得には、予選でカナダに点差を付けられないことが重要になります。

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筆者作成

フィギュア団体は、前日に出場選手が発表されます。予選の滑走順が決定した後にコロナ感染が判明した場合、代替選手の起用は認められず、その種目の点数は0点になります。さらに、4種目中3種目以上で演技ができなければ、その国は団体競技に参加できません。

実際に、平昌五輪の団体銀メダルメンバーであるロシア男子のミハイル・コリャダ選手は、1月末に検査でコロナ陽性となり、五輪出場を辞退しました。滑走順決定前なので団体戦には影響はなかったのですが、選手の無念は計り知れません。

出場選手の健康とベストな演技を願いつつ、試合当日は日本初のフィギュア団体メダルに期待を込めて観戦しましょう。

weboriginak20210521baeki-profile2.jpg[筆者]

茜 灯里(作家・科学ジャーナリスト)

東京大学理学部地球惑星物理学科、同農学部獣医学専攻卒業。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)、獣医師。朝日新聞記者、国際馬術連盟登録獣医師などを経て、現在、大学教員。フィギュアスケートは毎年10試合ほど現地観戦し、採点法などについて学会発表多数。第24回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。デビュー作『馬疫』(光文社)を2021年2月に上梓。
【表で見る】団体戦4種目の順位予想
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