今回の移植手術の成功は、多くの命を救える可能性がある科学の画期的な進歩として歓迎されているが、数十年前にベネットに刃物で刺されたエドワード・シューメーカーの遺族は失望を表明している。
ワシントン・ポスト紙によれば、シューメーカーはベネットに刺された後、19年にわたって車椅子での生活を強いられた。そして2005年に脳卒中を起こし、その2年後、41歳の誕生日を目前に亡くなった。エドワードの姉であるレスリー・シューメーカー・ダウニーは、ベネットは10年の刑期を6年務めた後に出所して「幸せに暮らし」、今度は「新しい心臓を移植して2度目のチャンス」を手にしたと語った。
「私の願いとしては、心臓はもっと助かるべき患者に提供されて欲しかった」と彼女は述べ、こう続けた。「彼は人生の2度目のチャンスを与えられた。だが弟のエドワードにはそのチャンスが与えられず、彼は死んだ」
メリーランド大学医療センターはワシントン・ポストに対して、ベネットは「緊急を要する状態」で入院してきたと説明し、移植については「彼の病歴のみに基づいて」決定が下されたと述べた。
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