UAEは長年、対テロ作戦でアメリカに協力し、2021年夏に米軍のアフガニスタン完全撤退に伴って混乱が生じた際には、同国から脱出した大勢のアフガニスタン人を受け入れた。だが一方で、UAEが中国との協力関係を強化させていることをめぐり、アメリカとUAEの緊張は高まっていた。

12月9日にはUAEの高官が、アブダビ港で建設が進められていた中国の施設について、アメリカから軍事基地だとの指摘を受けて、UAE政府が建設を停止させたことを認めた。この施設についても、ウォール・ストリート・ジャーナルがその存在を最初に報じていた。

ワシントンで開かれた米シンクタンク「アラブ湾岸諸国研究所」の会合に出席したUAEのアンワル・ガルガーシュ外交顧問は、「アメリカ側の懸念を考慮して、施設の建設を停止した」と述べた上で、こう続けた。「だがこれらの施設については、軍事施設ではないというのが我々の立場であり、それは変わっていない」

ガルガーシュは、UAEとアメリカの間で交わされた協議について、「かなり率直なものだった」と述べた。

本記事の執筆にあたっては、AP通信の協力を得た。

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