米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は7日、新型コロナウイルスのオミクロン型変異株はこれまでの変異株に比べ症状は軽度とされるものの、感染力はより強いとみられ、将来的には一層多くの変異を引き起こす可能性があるとの見解を示した。

米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで述べた。

南アの専門家らの報告によると、新型コロナウイルス感染症でプレトリアの病院に入院した患者の多くは酸素吸入の補助を必要としていない。

ただ同CEOは、南アの症例から現時点で確固たる結論を出すのは難しいと注意を促した。南アの60歳以上の人口はわずか5%で、一般的に若年層の症状は軽いとされているためだ。一方、南アのHIV陽性率は高く、その場合は新型コロナウイルス感染症の症状がより重くなることも推測される。

また、今後数週間で確認されるオミクロン型変異株への感染は数百万人に急増すると予想。年末までには臨床症状が示す意味について年末までには十分な理解が得られるとの見通しも示した。

同CEOは、ファイザーの新型コロナウイルス感染症向け経口薬「パクスロビド(Paxlovid)」について、オミクロン型を始めこれまでに出現した全変異株に有効だと確信していると述べた。

同薬はウイルスの複製に必要なプロテアーゼと呼ばれる酵素を阻害する。これまでのウイルスの変異のほとんどは、ヒト細胞に付着するためのスパイクタンパク質に生じているが、パクスロイドが標的とするプロテアーゼがなくても生きていけるようにウイルスが変異することははるかに難しいためという。

[ロイター]
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