<ニュージャージー州知事選では民主党現職が僅差で勝ったが、有権者はバイデン政権に厳しい評価を突きつけた>

11月2日に行われたニュージャージー州知事選では、民主党の現職フィル・マーフィーが大接戦を制して共和党のジャック・チャッタレリ候補を下した。

ニュージャージー州知事選で民主党の現職が再選されるのは、1977年にブレンダン・バーンが再選を果たして以来44年ぶり。

とはいえマーフィー(64)は薄氷の勝利だった。AP通信が当選確実を伝えたのは東部時間の3日午後6時30分。それまで開票からまる1日近く、結果が読めない接戦が続いた。

11月2日には各地で選挙が実施され、2022年の中間選挙をにらんでその結果が注目されたが、総じて有権者は民主党に厳しい評価を突きつけたと言っていい。とりわけ焦点のバージニア州知事選では共和党候補が勝利をもぎとった。

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あえてトランプ色を消す

ニュージャージー州は登録有権者数で民主党が共和党を100万人超も上回る「青い州」だ。にもかかわらず、近年の州知事選では、2期を務めたクリスティーン・ホワイトマンとクリス・クリスティーら共和党の候補が勝つことが多かった。

選挙戦中マーフィー陣営は、チャッタレリ候補(59)とドナルド・トランプ前大統領との結びつきを主要な攻撃材料にした。だがニュージャージー州ではジョー・バイデン大統領の支持率急落に歯止めがかからない状況で、この戦略に効果があったかは疑わしい。

チャッタレリはトランプに距離を置こうともしなかったが、ことさらトランプとの親密さをアピールもしなかった。2020年の大統領選ではトランプを支持したため親トランプ派とみられているものの、今回は遊説でトランプの名前を出すことをおおむね避けていた。

10月に行われたテレビ討論会でトランプについて聞かれた際には、「これは私が立候補した、私の選挙だ。自分の力で勝つ」と啖呵を切った。

オバマの痛烈な皮肉
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