市民らの話を大きく分けると、大きく3つの路線があるようだ。1つ目は、より過激な武力を伴う抵抗運動に出るべきだという主張。その中には、多くの住民らが正当な政府であると考えるCRPHを中心に少数民族武装勢力と連合して、国軍との内戦に勝ち新憲法を打ち立てる、という「連邦軍」構想もある。

そして2つ目は、今までと同じ平和的な抗議活動とゼネストを続け、現体制の崩壊や国際社会の介入を待つという考え方。そして3つ目は、何もしないで国軍の支配を受け入れるという意見だ。

この3つの方向性はいずれも現状の打開策としては難点があり、今までのように多くのミャンマー人のコンセンサスとはならない可能性が高い。そうしたなかで、一部の先鋭的な意見を持つ人が武力闘争に出る可能性はある。そうなれば、国軍側のさらなる弾圧を呼ぶだろう。出口が見えないなかで、市民の犠牲ばかりが増えていく。

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