だが乗客を家畜のように扱ってきた4つの航空会社は今、瀕死の状態にある。アムトラック(鉄道旅客輸送公社)から市バスまで、公共交通機関の運営は、世界最先端の国より何十年も遅れている(だから人々は公共交通機関を使わなくなった)。

オバマ政権の鳴り物入りのプロジェクトだったカリフォルニア高速鉄道建設計画は事実上、頓挫している。小規模な公共交通機関の整備計画も遅々として進んでいない。そのうえ交通事故による死者は記録的な水準にある。

その全てが運輸省の管轄というわけではない。だが、こうした領域の全てで、ブティジェッジは大きな変化を起こせるはずだ。なにしろアメリカの運輸行政には、壊すものはさほど残っておらず、修復するものばかりなのだから。

©2020 The Slate Group

<2020年12月29日/2021年1月5日号掲載>

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 がん個別化医療が救う命
2026年9月15日号(9月8日発売)は「がん個別化医療が救う命」特集。

ゲノム医療から「自分に合う治療」を探す時代へ[PLUS]手記「ステージ4のがんをクスリで治す」(ジャーナリスト・金田信一郎)

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます