――好奇心から、バーベルを挙げることはありますか?

アル・カバドロ たまに挙げることがあるよ。長い間、もっぱら体重を使うエクササイズだけでワークアウトを組み立ててきたけど、ジムに行くことがあって、周りに鉄が転がっていたら、それを持ち上げることを拒む理由はないからね。

それに、鉄を挙げると、自重力トレーニングでは絶対的な強さが得られないという話が神話であることも分かる。キャリステニクスがウェイトトレーニングに好影響を与えるのは間違いないと思う。

ダニー・カバドロ 最近、「全身を強くするのに必要な7つの動作」という記事をBodybuilding.com向けに書いたけど、そこで、ウェイトを挙げている写真を何枚か撮影している。普段のトレーニングにウェイトは入っていないけど、体重の2.5倍のデッドリフトが可能だ。

――あなたたちはストリートワークアウトという旅の途上にありますが、この時点で、誇りにしていることは?

アル・カバドロ ワンアーム・プルアップができる。それが、いつも誇りに思っている成果かな。それを手に入れるために一生懸命に努力したし、最初は無理かもしれないと思っていたから。

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ワンアーム・プルアップ(『ストリートワークアウト』90ページより)

ダニー・カバドロ 片腕でヒューマンフラッグができることだね。

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ワンアーム・フラッグ(『ストリートワークアウト』262ページより)

ワークアウトで創造的・芸術的でいることにも大きな価値がある

――ストリートワークアウトをやっている熟練者にとって、この本にあるレップやセット、プログラムは、どの程度のガイドになりますか? 一方で、どの程度、直感的あるいは即興的であるべきでしょうか?

ダニー・カバドロ これからプログラムを始める人には、特に、レップ数とセット数がとても大切な要素になる。フリースタイルとか高度な動作に乗り出す前に、基礎を固める必要があるからね。エリートレベルに達した実践者であっても、レップやセットという視点と即興という視点の両方あったほうが、間違いなく上達していくだろう。

アル・カバドロ 同感だね。秩序立った何かをトレーニングに持たせることを、常に心がけてほしい。一方で、ワークアウトをやるときに、創造的、さらに芸術的でいることにも大きな価値がある。体を刺激するのと同じくらい、心と精神を刺激するからね。

紙の上のプランが基本になるけど、そこから逸脱し、その瞬間の感じに従って自発的になること。そこに、ストリートワークアウトの面白さがあるんだよ。

ダニー・カバドロ この本は、ごく初心者から高度なレベルに達したアスリートまでを対象にしたものだ。そして、自己評価、ワークアウトサンプル、テンプレートなどのプログラム面にもかなりの紙面を割いている。自重力トレーニングでどこまで行けるかに興味があるなら、ぜひ、手に取ってほしいね。

◇ ◇ ◇
屋内の「監獄式」だけでは息が詰まる時がある。ちょっと外に出て、新鮮な空気を吸いながらストリートワークアウトをやれば気分転換にもってこいだ。「監獄式」だけでなく、トレーニングにストリートワークアウトスタイルも加えて、コロナ時代を乗り切ってもらいたい。

From Bodybuilding.com


ストリートワークアウト

 ――圧倒的なパフォーマンスで魅せる究極のエクササイズ200』

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 山田雅久 訳

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2020年9月1日号(8月25日発売)は「コロナと脱グローバル化 11の予測」特集。人と物の往来が止まり、このまま世界は閉じるのか――。11人の識者が占うグローバリズムの未来。デービッド・アトキンソン/細谷雄一/ウィリアム・ジェーンウェイ/河野真太郎...他
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