菅義偉官房長官は12日の閣議後会見で、政府として14日をめどに、新型コロナウイルス感染症に関する専門家の意見を踏まえ地域ごとの状況を分析し、可能であれば緊急事態宣言を解除する考えだと述べた。その際に都道府県をまたぐ移動をどう扱うかについても、専門家の意見を踏まえて判断するとした。
移動制限により観光産業に大きな打撃が生じていることもあり、菅官房長官は「観光関連産業は日本が観光立国として生きていく上で必要なインフラであり、雇用の維持と事業の継続のために現在あらゆる施策を講じて全力で支援していく」との考えを示した。
緊急事態宣言を解除するには感染者数を把握することが前提となるが、日本ではPCR検査数が少なく、実際の感染者は現状で把握されている人数の10倍にも上る可能性があるとの指摘が専門家から出ている。
このことについて菅長官は、PCR検査数は少ないもものの陽性率が他国と比べて低いことを挙げ「潜在的感染者を補足できていないわけではない」との認識を示した。
さらに「無症状者がかなりいることも勘案すると、PCR検査だけで全ての感染者を把握するのは困難。抗体・抗原検査も併せて活用して感染者を把握していきたい」とした。
(中川泉 編集:田中志保)

【関連記事】
・東京都、新型コロナウイルス新規感染15人 保健所からの報告漏れで過去発表分に76人増へ
・コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当局の科学者「恐ろしい」
・韓国・文在寅、梨泰院のクラスター発生で新型コロナ第2波に警戒感
・中国、台湾のWHO総会参加支持したニュージーランドを非難
