400人のセレブをCGで復活?

今回、このようにすでに亡くなっている俳優の復活が実現できたのは、Worldwide XRという知的財産を扱っている企業があったからだ。Worldwide XRは、ジェームス・ディーン復活ニュースが発表された同じ月に、他に400名にも及ぶセレブの肖像権の保有を発表している。

もちろん、映画のCG多用については反対意見も多い。俳優の仕事を奪うというのが多いが、人間に似過ぎると不気味な感じになるといった声も聞かれる。今回の俳優のCG復活への反応はどうなのだろうか?

すでに数人の現役俳優クリス・エヴァンスやイライジャ・ウッドは反対コメントを出している。さらに、俳優労働組合SAG-AFTRはすべての州でのロビー活動を行った。アメリカでは俳優ユニオンなど組合の力が絶大に強い。今後この技術が進むと俳優らと企業の対立は激しくなっていくだろう。

すでにこの事態を懸念して、万全の終活をして亡くなった俳優もいる。日本でも人気のあるロビン・ウィリアムズだ。彼は自らが設立した慈善団体Windfall Foundationに自身の死後の肖像権を一任しており、CG復活などができないようになっている。

ジェームズ・ディーン復活のニュースに「これはひどい」というクリス・エヴァンスのツイート
  

AIの進出は俳優業だけに留まらず......

ハイテク技術は、俳優など画面の中だけの世界ではなくなった。映画制作の世界にも進出している。そのなかでも、特にAIの技術はめまぐるしい活躍を見せている。

先日、ワーナーブラザーズは、AI企業であるCinelyticと協業することを発表した。CinelyticはこれまでAIを使った映画興行のデータ解析や利益分析、制作コストの削減と合理化などを提案してきた会社だ。

今後、ワーナーは上記の情報以外にも、AIのビックデータを利用し、ヒット作となるシナリオの選定AIのシステム開発も行っていくという。数年以内には、AIによって「人間にウケるシナリオ」がワーナーで映画化されるだろう。そうなると、スタッフクレジットには人間と一緒にAIが名を連ねるのか楽しみである。

実際、AIはすでにシナリオを書き出している。2016年、「SFL 48-Hour Film Challenge」の映画コンテストで上映された『Sunspring』は、AIの書いたシナリオを元に作られた映画である。AIは『フィフス・エレメント』『2001年宇宙の旅』などのSF映画のシナリオを中心に学習し書いたそうだ。

ついにAIが監督デビューまで