香港は入境禁止措置、世界で検査強化

これまでに6人の感染が確認された香港の行政政府は、湖北省の住民のほか、過去14日間に同省を訪問した人の入境を27日から禁止すると発表した。香港の住民は対象外となる。

マカオも、湖北省から到着した人を対象に、香港と同様の禁止措置を導入した。ウイルスに感染していないことを証明できた人は対象外となる。

海南省の海口市も、湖北省からの観光客を14日間隔離する方針を示した。

武漢市のある住民は「湖北省の人が差別されている」とソーシャルメディアのウェイボ(微博)に投稿している。

香港ではテーマパークの香港ディズニーランドと香港海洋公園(オーシャンパーク)が26日閉鎖された。

感染は他国でも確認されており、世界の衛生当局は一段の感染拡大を阻止しようと対応を急いでいる。

中国以外ではこれまでに日本、タイ、オーストラリア、米国、フランス、カナダなどで患者が確認されているが、今のところ死者は報告されていない。

オーストラリアは27日、国内5例目の感染を確認した。中国による旅行禁止前の最後の武漢─シドニー便に搭乗した女性とみられる。

世界の空港は中国からの乗客の検査を強化しているが、衛生当局者や専門家からは、この取り組みの効果を疑問視する声もある。

フランス、イタリア、日本、米国はいずれも国民を武漢から帰国させるために取り組んでいると明らかにした。

米国務省は、武漢の領事館職員を米国に帰国させると発表。日本も、武漢市に滞在する邦人を帰国させるため、チャーター便の手配で中国当局と協力している。

中国のインターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)は27日、感染拡大を防止するため、社員に対し、2月7日まで在宅で勤務するよう指示したことを確認した。

中国で「KFC」や「ピザハット」などのファストフードレストランを展開するヤム・チャイナ・ホールディングスは25日、湖北省武漢市内の数店舗を一時閉鎖すると発表した。感染拡大を防止するためという。

*内容を追加しました。

[北京/上海 ロイター]
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