メコン川の漁獲量減少でとりわけ大きな打撃を受けているのは、カンボジアのチャム族だ。ベトナムのチャム族は仏教徒が中心だが、カンボジアで暮らすチャム族はイスラム教徒が多く、宗教上の理由で豚肉を食べないからだ。

チャム族の間では、脱漁業の動きも既に始まっている。その結果、教育水準が高まり、給料の高い職に就く人たちも出てきているという。

しかし、チャム族のあるイスラム聖職者は言う。「寂しい思いもある。一つの時代が終わろうとしている。これから私たちの食生活と生活様式がどう変わっていくのか見当がつかない」

From thediplomat.com

<本誌2019年9月10日号掲載>

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