日本企業のたとえ小さな取り組みでも、メディアが広く伝えれば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく――。そうした「発信と共創の場」をつくることをミッションに、ニューズウィーク日本版は2023年春、「SDGsアワード」を立ち上げました。
2026年、私たちはこの想いをさらに深化させ、ビジネスと社会貢献の融合により強くフォーカスするため、名称を新たに、ニューズウィーク日本版「サステナビリティアワード」として、第4回のプロジェクトを始動しました。
先の見えない今の時代にこそ、日本企業のたゆまぬ挑戦とサステナブルなビジネスモデルが、世界に求められています。私たちは今年も、日本企業によるサステナブルな取り組みを発信していきます。
住み慣れた地域で、できるだけ自立した暮らしを続けたい。そのための支援を受ける場であるデイサービスだが、長時間の滞在や集団での活動に不安を感じ、利用をためらう人もいる。
「必要になったら仕方なく行く場所」から、「自分らしい暮らしを続けるために前向きに選べる場所」へと変えていく。株式会社HLCは「ソレイルミナーレ」と「リハてらす」の運営・展開を通じて、その実現を目指している。
「行かされる」ではなく「通いたくなる」環境づくり
木目調の内装にカフェのような落ち着いた空間。HLCが2021年12月から展開する「ソレイルミナーレ」は、こうした空間づくりを取り入れたリハビリ特化型のデイサービスだ。午前・午後それぞれ約3時間の「半日型」を基本に、個別の機能訓練や入浴支援などを組み合わせ、一人ひとりの状態に合ったサービスを提供している。
「高齢者が『デイサービスに行かされる』のではなく、自ら『行きたい』と思える環境をつくり、外出・運動・リハビリを継続しやすくすることを目指している」と同社代表取締役社長の渡邉勲氏は語る。
同社によると、利用者継続率は90%(2024年度、各店舗における1年以上の継続利用実績)。
大切にしているのは、心地よい空間だけではない。例えば入浴では、その日の体調や気分に応じ、浴槽につかるか、座ったまま利用できる入浴設備を使うかを本人が選択できる。支援を受けながらも、利用者自身が決める機会を保てる環境を整えている。