[ワシントン 17日 ロイター] - 中国はアフリカ東部ジブチにある軍事基地を増強しており、中東とアフリカ全域における軍事活動の監視能力が大幅に高まる見通しだと、米シンクタンクが17日公表した報告書で指摘した。

米首都ワシントンに拠点を置くシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)によると、商用衛星画像から、同基地に新たなアンテナや衛星通信機器などの装備が設置されたことが確認された。

この基地は中国軍が唯一公式に認めている海外軍事拠点だ。

報告書は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派、イラン、米国、イスラエルが関与する紛争によってこの地域で軍事活動が大幅に活発化しており、同基地からの情報収集の潜在的価値が高まっていると指摘した。

CSISによると、2024年半ば以降に同基地に出現した2つの新たな通信施設が、より広範な情報・軍事指揮体制の一部を構成しているとみられ、中東・アフリカで活動する中国軍と中国本土の軍司令部との間の通信強化につながるという。

在ワシントン中国大使館は、報告書に関するコメント要請に直ちに応じなかった。

報告書によると、ジブチの基地は17年に開設され、アデン湾と紅海における中国海軍の作戦の重要拠点となっている。海上輸送の要衝バベルマンデブ海峡の近くに位置する。

報告書は「基地の能力は時間とともに進化を続け、より高度な作戦を可能にしており、中国人民解放軍海軍(PLAN)が域内での足場を拡大するのに寄与している」と指摘した。

また、これらの施設により中国軍は周辺で活動する他国軍の動向を監視できる可能性が高いが、通信を積極的に傍受しているかどうかは判断できないとした。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。