・落ち着きなく話しかけて回る

・別れの挨拶に真摯に取り組む

・「ごきげん」であることを最重視する

・マウントを取らずに人を立てる

・「はい!」の返事が絶妙

・美味しいものではしゃぐ

・女性全員に等しくやさしい

確かに、これらのしぐさをする人には、年齢や立場にかかわらず、「無邪気」と言いたくなるような魅力がある。反対に「いつも仏頂面」「対抗心をむき出しにする」「人のせいにする」「自主性がなく指示待ち」といった態度は、「かわいげがない!」と陰口を叩かれかねない「NGしぐさ」だ。

100パーセント全力の謝罪で、ピンチがチャンスに変わる

そもそも「かわいげ」とは何なのか。主に子供や容姿の端正な人が持つ「かわいい」という要素は、幼さやあどけなさに由来している。そして多くの人は、子供時代を終えて社会に出て、さまざまな矛盾や理不尽に直面することで、徐々に無邪気な笑顔を忘れていく。

子供の顔から「かわいい」がそぎ落とされることで、仕事をする人の顔になり、そうして人は大人になっていくのだ。それは、大人にとって「かわいい」は必ずしも必要不可欠な要素ではないからだとも言える。

だが、なかには「かわいい」をずっと持続する人もいる。幼さ由来の「かわいい」が大人になってからも保たれ続けると、それはやがて「かわいげ」に変化していく――というのが本書の説明だ。つまり「かわいげ」とは、本来誰もが持っている「人間的魅力」のひとつだと言えるだろう。

そんな「かわいげ」が最も力を発揮するのは、謝罪の場だという。たとえ自分のミスであったとしても、一切の打算なく謝罪することは、実は難しい。「とりあえず頭を下げておけば......」という気持ちが、無意識のうちに働いてしまうからだ。

しかし、もしもそこで100パーセント全力の謝罪ができれば、相手も「許してやろう」という気になり、さらに「かわいげのあるヤツだな」という評価を得られる可能性がある。危機に陥っていた人間関係が、逆に良い方向に転換するのだ。まさに、ピンチがチャンスに変わる。そんな力が「かわいげ」にはある。

ハードルが高いなら、せめて「NGしぐさ」に気をつけたい

いくらビジネスで有利に働くと言われても、いきなり「全力の謝罪」ができる人は、既に「かわいげ」をうまく使いこなしている人だろう。そうでない人は、まずは、前述したような「『かわいげ』しぐさ」を取り入れることから始めてみるといいかもしれない。

それでもハードルが高いと思うならば、せめて「NGしぐさ」には気をつけたい(本書には20パターンの「NGしぐさ」も掲載されている)。それだけでも、少なくとも悪印象を与えることは避けられ、無為に評価を下げてしまうリスクが減るはずだ。

必要なのは自意識や守りの姿勢を捨てること