Lucia Mutikani
[ワシントン 4日 ロイター] - 米労働省労働統計局が4日発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は16万2000人増加し、予想を大幅に上回った。失業率は4.1%で、前月と変わらずだった。このところ低迷していた労働市場の改善を示唆し、米連邦準備理事会(FRB)が今月利上げに動く可能性を残す内容となった。
ロイター調査によるエコノミスト予想は5万6000人増。予想レンジは2万5000人減から12万1000人増と幅があった。
7月は当初の2万3000人減から2万1000人増に上方改定された。
8月は、業種別では、レジャー・接客業が6万2000人増加し、うちレストラン・バーは5万9000人増えた。地方政府の教育部門は前月の減少から反転し、4万2000人増加。製造業は1万6000人増えた。
医療部門は1万3000人増加した。ただ、過去1年間の月間平均増加数である3万2000人を下回っており、数十万人のハイチ人に適用されていた「一時保護資格(TPS)」が取り消され、就労許可に影響が及んだことを反映している可能性がある。建設業は2万2000人増加した。
金利先物市場が織り込む、FRBが9月15─16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに踏み切る確率は約65%と、雇用統計発表前の約55%から上昇した。
キャピタル・エコノミクスの北米担当チーフエコノミスト、スティーブン・ブラウン氏は「強硬なハト派でさえ、8月の雇用統計に金利据え置きを正当化する材料を見いだすのは難しいだろう。雇用者数の急増は、医療分野を除く民間部門全般の強さに支えられたものであり、失業率も、労働参加率の大幅な回復にもかかわらず横ばいとなった」と述べた。