Parisa Hafezi Angus McDowall
[ドバイ 3日 ロイター] - 米国がイランの石油輸出を封鎖し、制裁回避を阻止することで経済的な締め上げを強化する中、この圧力に耐え続けることが一層難しくなってきていると、イラン政府高官3人が語った。
米政府はここ数週間、イランへの経済圧力を強めており、6カ月間続く紛争で依然として得られていない譲歩を今後の交渉で引き出そうとしている。
米国が新たに導入した措置は、イランと取引を行う国々を対象とした二次制裁を拡大したもので、石油販売や重要な物資・原材料の輸入資金調達に必要なドル建て取引を阻止することを狙っている。
この措置により、イランがこれまで利用してきた、ダミー会社や未登録のタンカー、密輸といった制裁回避ネットワークは、利用コストが高くなりすぎていると3人の高官筋は述べた。
また、米海軍による封鎖を受け、イランは過去数週間にわたってホルムズ海峡を通じた実質的な原油輸出を実行できていない。分析会社ケプラーのデータによると、イランの原油積み出し量は今月、前年同期の約170万バレルから日量約26万バレルに大幅に減少している。現在ではごくわずかな量しかターミナルから出荷されておらず、トラックや列車、あるいはカスピ海を航行する小型船で運ばれている。
さらに、国内への影響も極めて深刻で、公式統計によると、過去12カ月の平均インフレ率は69.9%に達しており、食料品、飲料、たばこの価格上昇率はほぼその2倍となっている。公式の失業率は春に9.1%に上昇し、労働参加率の広範な低下を背景に、就業者数は前年比で約45万人減少した。
イランは数十年にわたり制裁を回避してきたが、今回の米国の措置により、外貨獲得や物資調達の手段はほとんど残されておらず、同国ははるかに厳しい立場に追い込まれていると高官筋は語った。
特に、イランが経済機能を維持するために長年利用してきた他国の国際金融ネットワークへのアクセスを遮断しようとする動きは、現実かつ差し迫った脅威になっていると指摘。さらに、金融面での圧迫は、制裁を回避しようとする取り組みにも影響を及ぼしており、非合法な制裁回避に必要な高額なプレミアムを支払う資金が不足していると同筋は述べた。