Jasper Ward Parisa Hafezi

[ワシントン/ドバイ 1日 ロイター] - 米軍は1日、イランに対して集中的な空爆を実施した。これに対しイランは報復措置を講じ、エネルギー価格の上昇を招いている紛争はここ数週間で最も深刻な事態に陥った。

先週末の交戦などに続くもので、原油価格は1バレル当たり4ドル以上上昇し、1日の清算値は5週間ぶりの高値となった。

イランはヨルダン、バーレーン、イラクの米軍関連施設に報復攻撃を実施。強硬姿勢を崩さず、湾岸地域からの原油輸出を阻止すると警告した。トランプ米大統領はイランに「激しい打撃」を与えると表明していた。

イラン赤新月社によると、ホルムズ海峡沿岸のシリク近郊で行われていた結婚式で、5人が死亡、50人が負傷。メヘル通信は、死者には4歳の幼児が含まれていると報じた。一方、IRNA通信は地元当局者の話として、負傷者数を68人と伝えた。

これらの情報に米国は反応していない。

イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は、米国の攻撃によりホルムズ海峡への「締め付けが強まる」と表明した。

トランプ氏は今回の攻撃について、イランが同海峡に機雷を敷設しようとしたこと、ヨルダンの米軍基地に向けてイランがミサイルを発射したことに対する報復だと述べた。

その後、ヨルダンで再び警報が鳴り響いたと国営テレビが報じた。IRGCはヨルダンにある米海兵隊基地に大規模な弾道ミサイル攻撃を行い、「多数の米軍兵士を殺害した」と発表。イランのファルス通信は、これをミサイルとドローン(無人機)を用いた報復作戦だと報じた。

一方、2人の米当局者がロイターに語ったところによると、ヨルダン国内の施設に対するイランの攻撃による死傷者は今のところ確認されていない。

ヨルダン軍は、領空に侵入した13発の弾道ミサイルを防空システムで対処したと発表。軍によると、10発は迎撃・破壊され、3発は人口密集地から離れた場所に落下した。

イランメディアはまた、同国軍がバーレーンにある米軍基地を大規模なドローン攻撃の標的にしたと報道。クウェート軍も、自国の防空システムが敵対的なドローン攻撃に対応していると明らかにした。

トランプ氏は1日に実施した攻撃について、交流サイト(SNS)に「もしこの極めて正当な攻撃に対して、破綻国家であるイランが報復すれば、彼らはさらに激しく、より大規模な攻撃を受けることになるだろう。しかし、それは史上最大の攻撃ではない。最大の攻撃は控えており、それが終われば、イラン・イスラム共和国にはほとんど何も残らないだろう!」と投稿していた。

また、FOXニュースとのインタビューで、イランに多くの機会を与えてきたとした上で、イランとの合意は「紙切れ同然だ」と語った。

<米軍、革命防衛隊への一連の攻撃完了>

米軍は、防空拠点、レーダーシステム、海上資産・施設、機雷敷設能力、通信拠点など、IRGCの標的に対する一連の攻撃を完了したと発表した。

これに先立ち、米軍は1600GMT(米東部夏時間正午、日本時間2日午前1時)にIRGC拠点に対する空爆を開始したと発表。「今回の空爆は、ホルムズ海峡を航行する商船や同地域に展開する米軍兵士に対するIRGCによる最近の攻撃の試みを受けて実施された」と説明していた。

イランメディアは、アフバーズ市近郊やイラン南東部の民間空港ジロフト空港に対する米軍のミサイル攻撃を含む複数の攻撃を報じたほか、南東部のチャバハル港、ホルムズ海峡沿いの港湾都市バンダルアッバス、そしてペルシャ湾沿岸の重要なガス拠点であるアサルイエでも爆発音が聞こえたと伝えた。

イランの国営放送局はまた、ホルムズ海峡の北側に位置するイランのケシム島でも爆発があったと報じた。

また、アクシオスは米当局者の話として、米軍がイラン政府のタンカー2隻を攻撃したと伝えた。

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