そして今、離脱強硬派はブレグジットを遅らせて失敗させることが、将来の自分たちの政治的成功のカギだと考えているようだ。だがその確信は、過去の例と同様に、読み間違いだったと判明する可能性が高い。
10日夜、メイが土壇場でEUと離脱案に合意したというニュースが広がると、英議会にはかすかな楽観論が広がった。11日深夜、保守党のニック・ボールズ議員は、翌日の採決で離脱案に賛成票を投じるよう、ツイッターで与党議員たちに呼び掛けた。「ここで勝利を手にしよう。離脱案に賛成するんだ」
だが翌日、離脱強硬派は相変わらず「ノー」を突き付けた。彼らはボールズのツイートを最後まで読まなかったのかもしれない。「もし(賛成票を)投じないなら、君たちは何にも満足しないのだと私は判断する」と、ボールズは警告している。「そして君たちが嫌がることを何だってしてやる」
<本誌2019年03月26日号掲載>
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