それでも、EU離脱はリアルな影響をもたらす。予測は下方修正されてもかなりの数の失職者が出るはずだし、ブレグジットを現実にしたポピュリズム政治を歴史的に検証する必要もある。そして、ブレグジットの結果として現れる日常的な不便もまた本物だ。

ブレグジットをめぐっては、北アイルランドとアイルランドの間の国境管理が最大の争点になっている。だが厳格な国境管理の復活も、境界を設けないことも、どちらも受け入れられないという点で意見は一致している。問題は2つを両立させる道を探すことだけだ。

備蓄が困難で、輸入が不確実になるトイレットペーパーもそうした問題の1つ。退屈な存在でも、社会的に重大なトイレットペーパーの不足こそ、英国民にとってブレグジットに伴う最大の屈辱になるかもしれない。

From Foreign Policy Magazine

<本誌2019年03月19日号掲載>

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