朝日「約束の認識ない」が「誤解生じた」

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今回、問題となっている朝日新聞2月15日掲載の記事

今回のRFAの報道についてPanAsiaNewsは朝日新聞社に事実関係を問い合わせたところ、2月24日に同社広報部(東京)から以下の回答があった。

「国軍に事前に記事を見せる約束をしていたのに見せなかったと指摘を受けていますが、当方としては記事そのものを事前に見せると約束したという認識はありません。ただ記事掲載にいたるまでのやりとりの中で誤解が生じた可能性があります。国軍には当方の認識を文書で改めて説明し、ご理解を得ようと務めているところです。その文書の中で当方の認識が十分伝えられていなかった点についてはお詫びしています。ミャンマーメディア委員会(MPC)への対応については検討中です」(全文そのまま)。

この朝日新聞の回答によれば、「見せると約束したとの認識はない」ものの「掲載に至るまでのやりとりで誤解が生じた可能性がある」「文書で説明し理解を得ようとしている」「その文書の中で認識が十分伝えられなかった点をお詫びしている」ということになり、事前約束なしと主張する一方で双方の理解に齟齬が生じたこと、お詫びの文書を出していることは間違いないようだ。すっきりしない隔靴掻痒の印象を与える回答といえよう。

双方のどちらの言い分が正しいのかは依然不明だが、3月1日のMPCによる調査が待たれる。

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[執筆者] 大塚智彦(ジャーナリスト) PanAsiaNews所属 1957年東京生まれ。国学院大学文学部史学科卒、米ジョージワシントン大学大学院宗教学科中退。1984年毎日新聞社入社、長野支局、東京外信部防衛庁担当などを経てジャカルタ支局長。2000年産経新聞社入社、シンガポール支局長、社会部防衛省担当などを歴任。2014年からPan Asia News所属のフリーランス記者として東南アジアをフィールドに取材活動を続ける。著書に「アジアの中の自衛隊」(東洋経済新報社)、「民主国家への道、ジャカルタ報道2000日」(小学館)など

※朝日新聞社広報部のコメントを追加いたしました。2019年2月25日16:00

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