[3日 ロイター] - 低価格商品を扱う中国発のインターネット通販サイト「SHEIN(シーイン)」は、企業価値評価を引き下げて新規株式公開(IPO)を目指す中、一部の後期投資家の投資コスト軽減を検討している。香港証券取引所への提出資料で明らかになった。

現金の支払いに加え、保有株式について転換価格を引き下げてより多くの株式を割り当てることを提案する可能性がある。

ロイターは先月、事情に詳しい関係者の話として、シーインが評価額の低下を現金支払いなどで投資家に補償すると報じていた。

シーインの評価額は、2022年の資金調達ラウンドの982億ドルから、23年の調達ラウンドでは640億ドルに低下した。関係者はロイターに対し、同社が今回のIPOで最大500億ドルの評価額を目指していると語った。

提出資料によると、同社はプレシリーズD、シリーズD、シリーズDプラスの各資金調達ラウンドの投資家に対し、当初の投資額に対して年8%の利回りに相当する現金還元を保証することで合意した。総額は約11億ドルになる。

この支払いは最初の出資日から26年3月4日までの期間に基づいて計算され、26年3月末、6月末、9月末を期限に3回に分けて均等額で行われる。

一方、同社が投資家の支払った価格よりも低い価格で上場した場合でも、これらの投資家は損失を被らないよう保護される。

優先株を保有する投資家は、上場時に自動的に通常のクラスB株式に転換され、転換価格が下方修正されるため、補償として受け取る株式数が増えることになる。

シーインはロイターのコメント要請に直ちには回答しなかった。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。