Michael S. Derby

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、インフレ圧力が徐々に和らいでいくとの楽観的な見方を維持しつつ、そうならない場合には、物価上昇圧力を目標に回帰させるため、連邦準備理事会(FRB)は利上げによる対応をためらわないとの考えを示した。7月31日のロイターとのインタビューで語った。

ウィリアムズ氏は、エネルギー価格と貿易関税がピークに達し、経済が堅調な状態を維持すれば、過去1年半ほど「インフレを押し上げてきた大きな要因の一部はそれほど作用しなくなり、これまで見られたディスインフレ圧力の一部」が再び強まるだろうと述べた。

「正直なところ、今後数カ月のコアインフレ指標にかなり注目している。インフレ率が2%に向かうペースと整合しているか、そして2028年までに持続的に2%の目標を達成できるようなディスインフレの軌道に実際にあるかどうかを見極めたい」とした上で、「個人的な予測としては、インフレ率は今年後半に低下し、来年にはさらに低下する」と語った。

現在の金利政策はインフレ率を目標に戻すのに「適切な位置にある」と改めて表明した。

一方で、「経済がインフレ率を2%に戻す軌道に乗っていない場合、2%に戻す軌道に乗せるために行動することは間違いなく適切だ」と指摘した。

インフレ率は2%を大きく上回っており、5年以上にわたって目標水準以下に達していない。

FRBは7月28─29日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を3.50─3.75%に据え置いた。

ウィリアムズ氏は据え置きの「決定を強く支持した」と述べた。

ウィリアムズ氏は、現時点では見通しに対する不確実性が大きく、中東での紛争再燃によってエネルギー価格がいつ落ち着くのか不透明になっていると認めた。しかし、事態が収束し、船舶の運航が再開されれば、状況は急速に改善する可能性があるとの見方を示した。

「少なくとも私の基本シナリオでは、これまでの状況に基づくと、今年後半や来年に中東紛争に起因するインフレ圧力が続くとは予想していない。ただ、状況次第で当然変わる可能性もある」と述べた。

FRBは市場水準に基づいて金融政策を決定せざるを得ないと感じるかとの問いには、「全くそうではない」と答えた。ただ、FRBは金融市場を注視しているとも述べた。

「われわれは常に独自の分析を行い、地道な作業をこなし、経済や見通しに影響を与えるあらゆる要因を評価しなければならない」と語った。

ウィリアムズ氏はAIの見通しについても楽観的で、同分野で最近見られる変動は驚くには当たらないとの見方を示した。

資産価格の変動は「非常に革新的で急速に変化する世界には付き物で、過去にも見てきたことだ」と指摘。

事業拡大のために企業が借り入れを増やしている点については、レバレッジ水準は20年前の金融危機を招くきっかけとなったような状況とは異なるとし、「これらの企業の大半は非常に高い収益を上げており、現時点でレバレッジによる金融安定性のリスクをそれほど心配していない」と語った。

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