[ロンドン 3日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた7月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は51.9となり、6月の51.4から上昇、4月以来の高水準を記録した。速報値の52.0は小幅下回った。
生産指数は51.7から52.9へ上昇、2022年3月以来の高水準となった。ただ需要増ではなく企業が受注残を処理したことが主因で、脆弱な回復基盤を示している。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、「ユーロ圏製造業は夏場に成長が加速しているが、好材料は一時的で秋が近づくにつれてその勢いが衰えるリスクがある」と述べた。
7月の受注は小幅な増加にとどまり生産の伸びを大きく下回っている。これは新規受注ではなく既存受注の消化を示唆している。輸出受注は再び減少、フランス、スペイン、イタリア、オーストリアでの減少が、他地域での増加を相殺した。
ウィリアムソン氏は、「新規受注は依然、懸念されるほど低調で、生産者は過去数カ月での受注に頼らざるを得ない状況だ」と語った。
企業は受注残を1月以降で最も速いペースで処理した。
業務減速見通しから7月の雇用は再び縮小し雇用削減の傾向が続いた。
7月の購買価格の上昇率は5カ月ぶりの低水準となり、出荷価格は3月以降で最も緩やかなペースで上昇した。中東紛争に関連したサプライチェーンへの圧力は依然高水準だが、5カ月間で最も緩やかな水準となった。