Maki Shiraki
[東京 3日 ロイター] - 三菱自動車が3日発表した2026年4月─6月期連結決算は、純利益が前年同期比91.2%増の14億円だった。中東情勢の緊迫化などの逆風が続く中、柔軟な販売活動と収益改善策が奏功し、黒字を確保した。計画通りに進捗しているとして、27年3月期通期の連結業績予想は据え置いた。
4─6月期の世界販売実績は同8%減の17万9000台だった。中東情勢の影響は1万5000台あったが、期初想定の範囲内にとどまった。中東向け出荷は代替輸送ルートの確保を進め、6月より再開した。
会見した岸浦恵介社長は、中東情勢の影響について、4─6月期で「営業利益に対して約100億円、物流費を中心に約20億円を超す影響があった」と述べた。期初に想定していた通期での中東情勢の影響額300億円に変更はないという。
一方、熊本地震の影響により水島製作所(岡山県倉敷市)で生産停止中の一部車種について、岸浦社長は「5日に生産を再開する見通しだ」と明らかにした。供給遅延部品の1つは、アイシンの子会社で被災したアイシン九州からの部品だとし、アイシンに「いろいろ手当てをしていただき、再開の見通しが立った」と述べた。
日産自動車とホンダとの協業に関しては、「SDV(ソフトウェアを無線で更新し機能を進化させる車)を含めた知能化に関する協業は両社と24年に覚書を交わしてからずっと進めている」とし、「SDV関連に限らず、プロジェクトごとに検討」を続けているとした。
通期の連結純利益予想は250億円で、IBESがまとめたアナリスト10人の予想平均値301億円を下回っている。