Sneha S K Bhanvi Satija
[31日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクは31日、開発中の心血管系治療薬「ジルティベキマブ」について、後期臨床試験で効果が示せなかったと発表した。主力製品の肥満症・糖尿病治療薬以外の分野への事業多角化を目指す同社にとって打撃となった。
ジルティベキマブは、プラセボ(偽薬)群と比較して、死亡、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中を含む重大な心血管イベントのリスクを軽減できなかった。
アナリストと投資家らは、期待外れの結果により、肥満症・糖尿病分野以外でノボノルディスクが最も有望視していた資産の一つが失われ、新たな成長の原動力を確保するための提携や買収を進めるように求める圧力が高まるとの見方を示した。
今回の結果は、心血管疾患を予防するために動脈の炎症を標的とする広範な取り組みにも痛手となる。
TDカウエンのアナリストらは、この結果は想定外で、同社は機会を逸したと指摘。試験が成功していれば、ノボノルディスクの事業基盤に「もう一つの軸足」を加え、事業展開を多角化することができたはずだとの見解を示した。
BMOキャピタル・マーケッツのアナリストらは「心血管・代謝疾患や希少疾病分野での大規模な提携は、投資家の関心を再び喚起するのに役立つだろう」と言及した。