Akash Sriram

[1日 ロイター] - 宇宙開発企業の米スペースXが4日に上場企業として初めて開く決算説明会では、AI(人工知能)関連投資や衛星通信サービス「スターリンク」の収益性が主要な議題になるとみられる。しかし、多くの個人投資家の関心は別のところに向いているようだ。

著名起業家イーロン・マスク氏が率いるもう一つの主要企業テスラにならい新規上場したスペースXは決算説明会に先立ち、投資家が質問を投稿できるオンラインフォーラムを開設。投資家は回答を望む質問に投票し、得票数に応じて質問の順位が決まる仕組みだ。

寄せられた質問のうち特に人気を集めたのは、来年予定される米航空宇宙局(NASA)の月面探査計画「アルテミス」で宇宙飛行士を月面へ運ぶために開発中を進めている、次世代宇宙船「スターシップ」の有人月着陸システム(HLS)の映像をもっと公開してほしいという要望だった。

また、スペースXが最近発表し、35ドルのぬいぐるみも発売された柴犬のマスコットキャラクター「アステロイド」について、教育活動や子ども向け慈善事業、広報活動でもより大きな役割を担わせる考えがあるかとの質問も寄せられた。

このほか、新型スターシップがいつ軌道上で燃料補給を開始するのか、ブースターと上段機体の両方をいつ回収できるようになるのか、ロケットのデザインをどう改善するのか、といった質問も目立った。「ロケットをピンク色に塗ることはできないか」という投稿もあった。

このほか、耐熱シールドタイル1枚ごとにスポンサー権を販売し、ファンの名前を宇宙へ運ぶ企画の提案もあった。

こうした多種多様な質問が寄せられている背景には、スペースXがIPO(新規株式公開)で放出した株式の約30%を個人投資家向けに割り当てたことがある。この比率は米国の大型上場案件としては最大級だった。

スペースXの株価はIPO直後につけた取引時間中の高値からすでに半分以下に下げている。しかし、事業見通しや財務内容に関する質問の人気は相対的に低く、支持を集めた質問も財務ではなく、軌道上AIデータセンターをいつ宇宙へ投入するのかといった話題に集中していた。「AI事業がいつ採算に乗るのか」という質問は、7月31日午後時点で183位だった。

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