Miho Uranaka
[東京 3日 ロイター] - 大和証券グループ本社が3日に発表した2026年4-6月期の純利益は、前年同期比80.6%増の564億円だった。活発化する企業活動や好調な株式市場を背景に法人向け事業はじめ全部門が増収増益となった。エクイティ収益は過去最高となっている。
法人向け事業であるグローバル・マーケッツ&グローバル・インベストメン・バンキング(GM&GIB)部門の経常利益は4.5倍増の227億円と大幅増益を計上。GMのエクイティ収益については287億円で過去最高となった。日本株・外国株ともに機関投資家のフローが堅調に推移、ボラティリティが高い中でもポジション運営も奏功し、高水準の収益を確保した。
個人向けのウェルスマネジメント(WM)部門の経常利益も前年同期比88.9%増の372億円だった。会見した吉田光太郎・最高財務責任者(CFO)によると、運用商品の販売だけではなく、顧客の総資産を起点に証券や不動産、相続など幅広いソリューションを提供することで、フロー収益と残高ベース収益の拡大につながった。本日完了したオリックス銀行の完全子会社化について、「WMを中心とした成長戦略をさらに前進させる重要な一歩になる」という。
ROE(自己資本利益率)は12.7%に上昇した。吉田CFOは、市場環境に左右されにくいWMやアセットマネジメントなどの「ベース利益」が中期経営計画の目標を上回るペースで拡大していることが背景にあると説明し、「安定的に10%程度を達成できる収益基盤が徐々に成果として表れてきている」と評価する。来年度から始まる次期中期経営計画では、さらなる水準を意識した目標設定を検討する考えを示した。
大和証Gは通期予想を開示していない。IBESがまとめたアナリスト7人による27年3月期通期の連結純利益の予想平均値は1967億円だった。