Neil J Kanatt

[30日 ロイター] - 米ヤム・ブランズのクリス・ターナー最高経営責任者(CEO)は30日、激しい下痢や腹痛をもたらす寄生虫による感染症「サイクロスポラ症」の米国での感染拡大を巡り、集団感染との関連が指摘された傘下のタコベルの売上高への打撃が緩和し始めているとの認識を示した。決算発表でターナー氏は「不確実性の高まりが当初は消費者の需要を圧迫していたが、消費者はその後タコベル特有の問題ではなく、業界全体の問題であることを次第に認識するようになった」と語った。

影響が一時的になるとの見方が投資家に安心感を与え、ヤム・ブランズの株価は30日の取引開始直後に約4%上昇した。

サイクロスポラ症による集団感染との関連が指摘されたことで、タコベルの7月に入ってからの米国店舗の既存店売上高は前年同期より2%減った。ただヤムのランジット・ロイ最高財務責任者(CFO)は既存店売上高が最も落ち込んだのは7月18日だったとし、その後は「比較的着実な回復」が見られているとした。

市場調査会社イーマーケッターのアナリスト、レイチェル・ウォルフ氏は「短期的な減少幅は大きいものの、想定されていたほど深刻ではない」とし、慎重な姿勢になっている消費者の来店を促すために短期的には販売促進策への依存度を高める必要があると指摘した。

ブランドおよび危機管理の専門家らは、感染を迅速に封じ込めることができ、情報開示の透明性を保たれればタコベルの打撃は限定的になる可能性が高いとの見方を示す。

一方、タコベルの来店客数は7月13日以降、前年を下回り続けている。人流を分析するプレーサー・エーアイのデータによると、7月23日の来店客数は今年に入ってから7月6日までの木曜日の平均を20.8%下回った。

ヤムの26年第2・四半期の既存店売上高は前年同期より3%増え、アナリストらの市場予想と一致した。25年第2・四半期には2%増えていた。

うちタコベルの26年第2・四半期の既存店売上高は7%増え、伸び率は25年第2・四半期の4%を上回った。

またKFCの26年第2・四半期の既存店売上高は2%伸びた。

26年第2・四半期の調整後1株利益は1.62ドル。これはLSEGがまとめた市場予想の1.58ドルを上回った。

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