Ahmad Ghaddar Jonathan Saul Nerijus Adomaitis
[ロンドン 3日 ロイター] - 6月の湾岸諸国の原油輸出は前月比300万バレル超増加し、日量1000万バレルを突破したことがデータから明らかになった。米軍がホルムズ海峡を通る原油輸送の維持を支援したことが背景にある。ただ、輸出量は依然として紛争前の水準を40%下回っている。
回復をけん引したのはアラブ首長国連邦(UAE)で、同国が輸出を拡大したことで、ペルシャ湾岸地域で足止めされていた数百万バレルの原油が国際市場に流入した。これにより産油国は増産が可能となり、原油価格は紛争前の水準まで低下した。
調査会社ケプラーのデータによると、サウジアラビア、UAE、クウェート、イラク、イランからの原油とコンデンセート(超軽質原油)の合計輸出量は、5月から日量350万バレル超増加し、日量1007万バレルに達した。
石油分析会社ボルテクサは、6月の輸出量を日量1020万バレルと推計。5月の日量700万バレルから増加したものの、前年同期の1650万バレルには依然として及ばない。
ケプラー、ボルテクサ、LSEGのデータによると、UAEの6月の輸出は過去最高の日量370万─380万バレルに達し、5月の水準を日量100万バレル超上回った。
ケプラーによると、サウジアラビアの原油輸出は6月に日量76万8000バレル増の日量452万バレルとなった。ラスタヌラ港での積み込み拡大を背景に、先週の輸出量は日量約630万バレルと、1月の水準に近づいた。
また、ボルテクサのデータによると、イラクとクウェートの輸出量はそれぞれ日量約80万バレルまで回復した。
ケプラーのアナリスト、ヨハネス・ラウバル氏によると、米国とイランの6月17日の暫定合意以降、ペルシャ湾岸地域で滞留していた原油がより速いペースで解消され、海峡通過待ちの原油は約2300万バレルまで減少した。