Olivia Le Poidevin
[ジュネーブ 3日 ロイター] - 世界気象機関(WMO)は3日、赤道太平洋で発生したエルニーニョ現象が今後数カ月間で急速に発達して強力なエルニーニョになり、世界的な気温上昇をもたらす可能性が高いと警告した。6月の予測を引き上げた。
エルニーニョ現象は太平洋中・東部の海面水温が周期的に上昇する現象で、通常は9─12カ月続く。これにより世界的に気温が上昇し、異常気象のリスクが高まる可能性がある。
WMOの科学者、アルバロ・シルバ氏は3日、「赤道太平洋でエルニーニョ現象が発生しており、これが強いエルニーニョになるという点で予測モデル間に顕著な一致が見られる」と述べた。
WMOは6月、今後数カ月間に中程度から強い「エルニーニョ現象」が発生すると予測していた。しかし最近の予測により、強力なエルニーニョになるとの確信が深まったと説明した。今夏後半の情報で非常に強いエルニーニョ現象が示されれば、予想をさらに引き上げる可能性もあるという。
WMOによると、季節予報で中米やカリブ海、北米、南米の一部などで平年より乾燥するほか、モンスーン期にある南アジアやインドネシア、東南アジアの一部でも乾燥が進むなど、強く明確なエルニーニョ現象の典型的なパターンが示されている。
シルバ氏は「エルニーニョ現象は世界の気温をさらに押し上げる。エルニーニョ現象が発生する年は通常、世界の気温が記録的な水準に達することが分かっている」と述べ、エルニーニョ現象の影響は2026年末から27年にかけてさまざまな地域に及ぶとの見方を示した。