Maria Martinez
[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツ経済研究所(IW)が3日発表した調査によると、欧州連合(EU)と米国の間のモノの貿易額は昨年、関税圧力が高まる中でも過去最高の8750億ユーロ(1兆ドル)に達した。しかしIWは貿易の総額は主要分野での深刻な打撃を覆い隠していると指摘した。
EUの対米輸出は7.7%増の5800億ユーロ、米国からの輸入は2.2%増の2950億ユーロとなり、EUの貿易黒字は2850億ユーロ近くに達した。
この結果はトランプ米政権が導入した関税や政治的緊張はEUと米国の経済関係にほとんど影響を及ぼしていないことを示しているように見える。だが、IWのエコノミスト、サミナ・スルタン氏はこうした見方は誤解を招くものだと述べた。
一部の部門、特に自動車部門はすでに深刻な打撃を受けている。
EUの対米自動車・部品輸出は2025年に20.4%減少した。EUの対米自動車輸出の3分の2近くを占めるドイツは18.9%の減少を記録した。
一方アイルランドは関税免除の医薬品や化学製品にけん引され、輸出が52.7%急増した。
米国とEUのサービス貿易も過去最高の8650億ユーロに達したが、この分野でEUは1780億ユーロの赤字となった。
ソフトウエアのライセンス、特許、商標などを含む知的財産の使用料はEUの対米サービス輸入の40%超を占め、13.7%増加した。