[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁はフランスの政治に関与するため、2027年終盤の任期満了前に退任する可能性があると述べた。ただ来春の仏大統領選への出馬については「現時点では」予定にないとした。
仏政治への関与などを理由とした早期退任の可能性を排除するかとの仏紙レゼコーの質問に対し、ラガルド氏は「可能性はある。仏大統領選に向けた討論で欧州としての声を届ける必要があると考えている」と語った。
ラガルド氏はこれまで退任のうわさを打ち消してきた。イラン戦争による原油価格急騰を受けてインフレが急進した際、船の船長は嵐の最中に船を去らないと述べていた。当時は27年10月末の任期満了まで職に留まることが基本路線だと説明していた。
今回はこの発言を繰り返さなかったものの、仏大統領選への出馬は否定する姿勢を見せた。
特定の候補者を支持するのか、あるいは自ら立候補するのかと問われると、ラガルド氏はまず「検討する」と述べた後、「冗談だ。現時点では考えていない」と付け加えた。
ラガルド氏は選挙における自身の役割について、フランスの国内政治に欧州の視点を取り入れることになると指摘した。「私はフランス人であると同時に欧州人でもある。従ってフランスと欧州の両方の立場で発言するつもりだ」と述べた。
また「フランスは欧州大陸の経済的な未来において決定的な役割を果たさなければならないと訴える。欧州という環境や枠組みがなければ、フランスの経済見通しは控えめに言っても不透明になる」と語った。