Ann Saphir
[2日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は2日、米の金融政策は「やや引き締め的」だとしつつ、人工知能(AI)関連技術への投資が「極めて力強く」拡大し、労働市場も安定する中で、連邦準備理事会(FRB)の次の一手がどうあるべきかは不透明だと述べた。
デイリー総裁はスペイン中央銀行の会合で「インフレがより根強いことが判明し、それと闘わなければならないというシナリオがある」とする一方、イラン戦争の停戦以降に原油価格が下落したことは経済と消費者にとって朗報だと指摘した。また、「成長がそのまま持続しない、あるいは、まだ成果が見られないと人々が懸念して投資が減速するというシナリオもある」と発言した。
その上で、「世界が急速に変化している時に、素早く反応したいとは思わない。それに飛びつく、あるいは行動を起こす前に見極めたい。そうすればより良い判断ができるからだ」と語り、AIが経済に与える影響には不透明感があるため、金利の決定を急ぐことは控えるべきとした。
この発言は、米雇用統計と同じタイミングで行われた。トレーダーは雇用統計を受けて、今月後半のFRBによる利上げ観測を後退させ、9月の利上げを見込む取引も縮小させた。