[ハノイ 2日 ロイター] - ベトナム国家銀行(中央銀行)のファム・タイン・ハ副総裁は2日、世界的なリスクが同中銀の政策運営を複雑にしていると述べた。
東南アジアの製造業の中心地であるベトナムは、インフラ投資の拡大を背景に、今年10%超の経済成長を目標としているが、中東紛争の影響により、その野心的な計画が頓挫する恐れがある。
ハ副総裁はハノイでの記者会見で「地政学的緊張や貿易摩擦が続いている中、特に中東での紛争の激化が国際的な商品市場や金融市場に大きな圧力をかけている」と述べた。
さらに、米ドル高により通貨ドンが圧力を受けており、中銀が外為市場の安定化に取り組んでいると語った。
その上で、中銀は為替市場を柔軟に管理できており、ベトナム経済における外貨需要は十分に満たされていると述べた。
中銀のファム・チ・クアン金融政策局長は、同じ記者会見で、ベトナムは世界経済との密接な結びつきにより、インフレ圧力の高まりに直面していると述べた。
クアン氏は、マクロ経済の安定を確保するため、今年残りの期間、中銀はインフレ抑制を最優先課題とし、同時に政府が掲げる10%超の経済成長目標の達成にも取り組むと述べた。
ベトナムの5月のインフレ率は5.6%となり、通年のインフレ目標である4.5%を上回った。