David Lawder

[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米政権は1日、自由貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の延長に合意しなかったと発表した。今回の決定により、USMCAは今後10年間は効力を維持し、その間は見直しを毎年実施することになる。ただ、3カ国が修正を伴う形で協定の更新に合意すれば、この限りではない。

グリア米通商代表部(USTR)代表は声明で、「米国はUSMCAの現行の形での更新には合意しなかった」とし、「この結果、USMCAは更新されない。米国はメキシコおよびカナダとの協定の問題や貿易赤字に対処するため、両国との協議を続ける」と述べた。

対米通商を担当するカナダのルブラン財務相は声明で、USMCAは2036年まで「完全に効力を維持」し、いつでもさらに16年間更新することが可能だと述べた。

メキシコのシェインバウム大統領は米国の決定発表に先立つ1日の定例記者会見で、3カ国が今後10年間のうちに合意に達すれば延長はいつでも可能だと指摘。「きょうが期限というわけではない。5カ月後でも3年後でも、当事国が『さらに16年間延長できる』と言えば、延長は可能だ」と述べた。

またグリア氏は、メキシコとの2国間交渉を7月20日の週に予定通り実施すると説明。政権高官によると、メキシコ市で開かれる同交渉では、自動車やその他の工業製品に関する原産地規則の強化や、他国がUSMCAの恩恵を受けるのを阻止する経済安全保障の強化に焦点が当てられるという。

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