[ニューヨーク 1日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長がインフレ期待とインフレリスクがここ数週間で後退したと述べたことを受け、上げ幅を縮小した。先に対ドルで40年ぶり安値まで下落していた円は、ドルが伸び悩む中で反発した。

ウォーシュ議長はポルトガルのシントラで開かれた中央銀行総裁のパネル討論会で、インフレ期待とインフレリスクはここ数週間で低下してきたと述べる一方、トランプ米大統領が利下げを求める中でも、FRBの2%のインフレ目標を堅持し、金融緩和を期待する人々は「失望することになる」と述べた。nL6N4330XQ

インフレ率がFRBの年2%目標を大きく上回る中、ドルは年内利上げ観測の高まりに支えられている。ただ多くのアナリストは、今後数カ月でインフレ状況は改善するとみている。

スタンダードチャータード銀行ニューヨーク支店のグローバルG10為替リサーチ・北米マクロ戦略責任者スティーブ・イングランダー氏は「経済活動面でもインフレ面でも、不均衡が急速に拡大していることを示すものは何もない」と指摘した。

フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、9月までの利上げ確率が66%織り込まれている。

円やユーロなど主要通貨に対するドルの動きを示すドル指数は、直近で0.17%高の101.41だった。

円はこのところ、ドル高のあおりを受けて下落しており、日本の当局は介入すべきかどうか難しい判断を迫られている。HSBCのアジア為替戦略責任者ジョーイ・チュー氏は、日本の財務省は過去に比べて円安に対して寛容な姿勢を強めているようだと指摘。その要因として、主要通貨に対する全般的なドル高や原油価格の下落があり、日銀にとってインフレ抑制の圧力が和らいでいることが挙げられるとした。

終盤の円は対ドルで1ドル=162.56円とほぼ横ばいだった。

トレーダーは、3日の米国の祝日を日本の当局が介入に動く好機とみている。流動性が薄くなることで、あらゆる動きの効果が増幅されやすいためだ。もっとも、流動性の薄い時間帯に介入することは「どちらかと言えば、強さではなく弱さを示すことになる。大半の市場参加者は、その効果が続くとは考えていない」(イングランダー氏)という指摘もあった。

ユーロは0.39%安の1.1376ドル。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.44%高の6万0096ドル。一時は2024年9月以来の安値となる5万7776ドルまで下落する場面もあった。

ドル/円 NY終値 162.56/162.59

始値 162.67

高値 162.76

安値 162.30

ユーロ/ドル NY終値 1.1376/1.1378

始値 1.1397

高値 1.1411

安値 1.1362

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