Andrew Chung

[ワシントン 30日 ロイター] - 米連邦最高裁は30日、トランスジェンダーの学生アスリートに対する制限を州が課すことを認める判断を下し、トランス選手の女子スポーツチームへの参加を禁じたアイダホ州とウェストバージニア州の州法を支持した。トランス選手の参加問題は、米国の「文化戦争」の一環として激しい論争を呼んできた。

最高裁は、アイダホ、ウェストバージニア両州で禁止法に異議を申し立てたトランスジェンダーの学生側を支持した下級審の判断を覆した。学生らは、これらの法律が合衆国憲法と差別を禁止する連邦法に違反すると訴えていた。アイダホ州とウェストバージニア州の法律は、大学を含む公立学校のスポーツチームを「生物学的な性別」に基づいて区分し、「男性の生徒」が女子チームに参加することを禁じている。他の25州にも同様の法律がある。

最高裁は9対0で、これらの州法が教育における「性別に基づく」差別を禁じた公民権法第9編(タイトルIX)に違反しないと判断した。

一方、これらの法律が法の下の平等な保護を保障する憲法修正第14条にも違反しないとの点では、判事の意見は分かれ、保守派6人が多数意見を構成した。リベラル派3人は、ウェストバージニア州の訴訟における事実関係の争いがあるため、この問題の解決は避けるべきだったとの立場を示した。

最高裁は保守派が6対3で多数を占めており、これまでもトランスジェンダーの軍への参加禁止や、パスポート申請者の性自認に沿った性別選択の禁止など、トランスジェンダーの人々に対する他の制限を支持してきた。

トランスジェンダーの権利を制限してきたトランプ政権は、訴訟で州側を支持してきた。

トランプ氏は判決後、自身のソーシャルメディアに「大勝利。米連邦最高裁は男性が女子スポーツに参加することを認めない判決を下した。素晴らしい。これでばかげた事態に終止符が打たれた」と投稿した。

アイダホ州とウェストバージニア州は、これらの法律が女性のために公平で安全な競争を維持するものだと主張する一方、批判する側はトランスジェンダーの人々の権利を損なうものとみている。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。