[29日 ロイター] - 米メディア大手コムキャストは、傘下のNBCユニバーサルと英有料テレビ大手スカイの分社化により、2社の上場企業に分割することを発表した。収益性の高いブロードバンド事業を、ストリーミング各社との競争激化などの圧力にさらされているメディア・エンターテインメント事業から分離する。
分割は約1年で完了すると見込まれる。コムキャストはケーブル、無線事業、法人向けサービス事業などを核とする一方、分社化されるNBCユニバーサルにはテーマパーク、映画・テレビスタジオ、テレビ放送局「NBC」、欧州メディアのスカイが含まれる。
取引完了後、コムキャストの株主は両社の株式を保有することになる。分社化以降も、親会社のコムキャストは最長1年間、NBCユニバーサルの株式を最大19.9%保有する。
今回の分社化は、ストリーミングの急速な台頭により負担が増していたコンテンツと配信を統合した15年間の流れを巻き戻すとともに、分割後の2社がさらなるM&A(合併・買収)に動きやすい体制を整える狙いもあるとみられる。
コムキャストのブライアン・ロバーツ会長兼最高経営責任者(CEO)は、「今回発表する取引は、より起業家精神に富んだ経営手法を可能にするとともに、各事業にとって数多くの新たな機会を切り開くものとなる」と述べた。