Suban Abdulla

[ロンドン 29日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のピル金融政策委員兼チーフエコノミストは29日、英中銀が情報発信の手法を単一の予測から複数のシナリオに焦点を当てる方式に転換したことで、政策当局者が共通の見解に到達することが難しくなっているとの認識を示した。

英中銀は4月、経済に関する単一の中心的見通しの公表を取りやめ、代わりに3つの個別シナリオを示す方式に切り替えた。

ピル氏はウズベキスタン中銀が主催したパネル討論で「複数のシナリオを用いることで、われわれは(金融政策)委員に自らの見解に集中し、独自のシナリオを持とうとする傾向を促している面がある」と指摘。「その結果、最終決定を推進する委員会の共同の見解を一定程度損なうことになっている」との見方を示した。

また29日に公表された英通信社PAメディアとのインタビューでピル氏は、インフレ率が目標である2%を持続的に上回っている状況に対し、他の政策担当者が楽観的になっていることを懸念していると述べた。

「インフレ率が11%まで上昇したのを目にしたために、政策議論が『3%のインフレならそれほど悪くない』となることを少し懸念している」と語った。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。