[29日 ロイター] - JPモルガンは29日、企業収益の堅調さと地政学的環境の改善を理由に、欧州株価指数の年末目標を引き上げた。
STOXX欧州600種指数の目標を630から680に引き上げた。これは26日終値の635.88から約7%の上振れを見込んでいることを意味する。MSCIユーロ圏指数の目標も385から420に引き上げた。
JPモルガンのアナリストは顧客向けメモで、地政学的緊張の再燃といったリスクは残るものの、市場が紛争の影響をさらに排除し市場の広がりが改善すれば、欧州の魅力が増す可能性があるとの見方を示した。
原油価格の予想以上の下落や債券利回りの低下、関税引き下げ、中国経済の持ち直しなどが株価のさらなる追い風になる可能性があると言及。世界の投資家による欧州への投資配分は依然として低い水準にとどまっていると指摘した。
力強い利益回復見通しを背景に、ユーロ圏株式の投資判断を「オーバーウエート」に据え置いた。
ユーロ圏の企業利益は2026年には約20%増加すると予想しており、これが市場をけん引する主な要因になるとみている。
成長動向の改善と政策支援が株価の上昇局面を持続させ得るとし、特にマクロ環境が安定し、収益見通しの上方修正が続けばその傾向が強まるとの見方を示した。
さらに、投資家のポジションが依然として軽い状態にあるため、欧州に対する投資心理が改善すれば、資金流入の余地があると強調した。