[26日 ロイター] - スイスの時計大手スウォッチ・グループが、スマートウォッチを巡る商標権侵害訴訟で韓国のサムスン電子に1億7000万ドルの損害賠償を求めていることが分かった。請求額は英国の同種の商標訴訟として過去最大の可能性がある。ロイターが確認した19日付の訴訟関連書類で明らかになった。
ロンドンの高等法院(高等裁判所)は2022年、サムスンが商標権を侵害したとの判断を示していた。審理は26日に終了し、損害賠償額に関する判決が近く言い渡される見通しだ。
スウォッチ側は、サムスン製スマートウォッチ上でスウォッチ製腕時計のデジタル複製が表示されることをサムスンが容認したと訴えている。サムスン製スマートウォッチ向けに提供されていた第三者製アプリを使うと、「オメガ」や「ティソ」などスウォッチ傘下ブランドの人気モデルを画面上で再現することができたという。
この訴訟は、英国の欧州連合(EU)離脱が完了する前の19年に起こされたため、EU域内で商標権を侵害したとのスウォッチ側の主張も審理対象となっている。今後示される判決は、スウォッチが米国でサムスン子会社を相手取って提訴する道筋をつける可能性がある。
訴訟関連書類によると、スウォッチ側は10のブランドのライセンス料に基づいて損害額を算定した。グループのブランドが持つ「名声、評判、顧客吸引力」を考慮した結果、請求額が1億7000万ドルに達したとしている。