Alasdair Pal
[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリアとバヌアツは29日、開発・安全保障協定に調印した。同協定は昨年9月に調印される見通しだったが、他国からの投資を阻害する可能性があるとの懸念がバヌアツ側で浮上したことから、調印が延期されていた。
太平洋地域で中国と影響力を巡って争う豪州は、バヌアツの重要インフラへの第三国からの投資について事前に協議を受けることになり、引き続きバヌアツの安全保障および警察分野で優先的なパートナーの地位を維持する。
豪政府はこれまでに、「ナカマル協定」と呼ばれる同協定に基づき、10年間で5億豪ドル(約3億4450万米ドル)の資金を拠出すると発表している。
アルバニージー豪首相はバヌアツのナパット首相との共同記者会見で、「この協定は、いかなる外国の軍事基地やインフラにも領土を使用させない、かつ重要インフラの軍事化を阻止する、というバヌアツの主権的決定を体現するものだ」と述べた。
中国はバヌアツにとって最大の対外債権国。中国企業は、中国の銀行を通じた融資により、大統領府庁舎、国会議事堂、道路網などの大型インフラ整備事業を請け負ってきた。